校長挨拶

未来が楽しみな人を育てる

 
草木染で桜の薄桃色を出すには、開花前の枝で染めます。夏の暑さや冬の寒さを経て、美しく咲くために枝に蓄えられた花の色。人の育ちと似ていないでしょうか。
創立時から100年以上続いているさまざまな特色ある教育活動―毎日何度も行う「凝念」、唱えることで身体に染み込んでいく「心の力」、心のたくましさを育てる「日記指導」、1年生から行われる「夏の学校」―これらによって、学ぶ主体である自身が変容していきます。子どもたちは密かに蓄えられる花の色のように時間をかけてたくましく人間的な成長を遂げていくのです。
成蹊小学校には、子ども一人ひとりが、自分の興味や関心を追求して、その個性を伸ばす環境が整っています。独自の総合学習の「こみち」を始めとして、学年内完全教科担任制(5・6年生)や英語教育、オーストラリア体験学習といった授業や行事を通して、子どもたちの興味や関心が、友だちと響きあい、一人ひとりに新たな世界が広がっていくのです。
創立時から受け継いでいる本質的な深い学びが出来る教育内容と、時代を見越した改革によって、たくましい実践力を備えた「こみち(蹊)を成す」人にすべく、日々子どもたちと向かい合っています。どのような社会になろうとも、自らの道を切り拓いていける力を身につけた、未来が楽しみな人を育てるために。