小学校だより一覧

2015年07月21日行事

6年生 夏の学校

【1日目】
7月18日(土)、7時40分に学園正門を出発し、バスはスムーズに首都高・アクアライン・富津館山道を走り、10時には岩井海岸に到着しました。
宿舎に到着後、すぐに津波を想定しての避難訓練です。海岸から往復2キロを歩き、戻ってから昼食。その後、準備をしていよいよ海での水泳訓練の始まりです。
台風11号の余波で強風と岩井にしては高い波がある中でしたが、子どもたちは全員元気に水泳訓練に参加しました。
夜は、学級毎に夜の集い。歌を歌ってすごし、一晩目の眠りにつきました。

【2日目】
7月19日(日)、6時半起床で7時に宿舎の前で朝礼をし、朝食を済ませて水泳訓練の始まりです。今日もまだ強風のために波が高い状態でしたが、全員が元気に水泳訓練に参加しました。午後には足の立たないところにも師範に護られながら往復。夜には、水泳班に分かれてミーティング。師範から明日からの訓練について詳しく話を聞きました。

【3日目】
7月20日(月)、今日は風も弱まり、海も穏やかになってきました。絶好の訓練日和です。朝の朝礼で、今日行う「樽回り」について説明を受け、気を引き締めて訓練開始です。午前中に3回に分けて、沖のブイをめざし、隊列を組んで回ってくる樽回りを実施しました。全員参加・全員完泳です。
昼食・午睡後の午後の訓練では、沖にポンツーン(浮き飛び込み台)を2台出し、隊列を組んでの水泳・順下(じゅんか・顔を出す飛び込み)の練習を行いました。夏空の広がった海で、元気いっぱいの子どもたちの声がいつまでも響いていました。いよいよあすは遠泳です。
(子どもの日記から)『海は危ないのかな~と思っていましたが、楽しいところだな~と思えるようになりました。今日のたる回りで自信ができたので、明日はぜひ完泳したいです。』
7時過ぎには、夕暮れにシルエットを浮かべる富士山を望むことができました。明日も良い天気で遠泳が実施できそうです。

     
 
   

【4日目】
7月21日(月)、いよいよメインイベントの遠泳です。朝から快晴、気温も水温も高く、海の向こうには富士山が見えるほどお天気に恵まれました。子どもたちは昨日の樽まわりで自信をつけていたのですが、中には緊張や不安を感じている子もいました。しかし、師範が一緒に泳いでくれるという安心から勇気を出して臨むことができました。
遠泳は午前と午後の2グループに分けて行いました。隊列をつくってきれいに泳ぎます。今年も師範団が子供たちの側を泳いで指示を出し、レスキューボードもサポートにつきました。また、師範や蹊医会の医師、担任らも7隻の船から見守りました。多くの方々に支えられ万全の体制で臨んだ遠泳です。子供たちは訓練の成果を十分に発揮することができました。一人ひとりが師範の指示をよく聞き、落ち着いて泳いでいました。約70分かけて完泳した時の表情からは、たくましさを感じることができました。師範や仲間を信じ、何より自分を信じて泳ぎ切った子どもたち。体力、泳力、精神力全てにおいて素晴らしかったです。さすが成蹊小学校の6年生!
     

【5日目】
7月22日(火)、水泳訓練の最終日でした。遠泳を終えてほっとしたのか、子どもたちの表情はとても穏やかでした。
午前の訓練では四泳法に加えて、横のしや背浮き、立ち泳ぎなどの日本泳法も教わりました。スピードよりも、少ない力で効率よく泳ぐことや形を重視していました。
午後は、師範とリレーをしたり波乗りをしたりと最後の訓練を楽しみました。おやつの時間はスイカ割で盛り上がり、師範も子どもたちも満面の笑みでした。
   
師範や仲間と一緒に手をつないで海に入るのもこれが最後、師範の点呼もこれが最後かと思うと、さびしい気持ちでいっぱいだったようです。
師範への感謝の気持ちと、自分も後輩に教えたいという気持ち、そして成蹊小学校の伝統ある夏の学校を受け継いで行きたいという思いから、4年後に師範になることを決意した子も多かったです。



【6日目】
7月23日(水)、もう夏の学校最終日です。荷物をまとめ6日間お世話になった部屋の清掃をしました。まだまだ岩井に残りたいという子もいれば家族が恋しくなっている子もいました。
閉校式では師範から「遠泳証」や「遠泳メダル」「記録証」が渡され、その記録証には師範からのアドバイスやメッセージがかかれており、子どもたちは大変感動していました。
師範と過ごす時間は20分ほどでしたが、この6日間で泳ぎが上達したことや海が好きになったことなどを話していました。一人ひとりが師範への感謝の気持ちを伝えることができました。
また、代表の方の話を聞いて、師範団の水泳訓練に対する熱い想いや夏の学校が多くの方に支えられていることを改めて感じた子どもたちでした。夏の学校の遠泳は、十分な準備がされ、多くの師範がついて、仲間と一緒に泳いだのです。完泳できたからといって自分の泳力を過信することなく、これからも海で泳ぐときの注意は必ず頭に入れておくことを皆で確認しました。
師範団をはじめこの夏の学校を支えてくださった全ての人に感謝をし、また岩井の海に感謝をして、6年夏の学校を締めくくりました。