教科活動

学びたいから学ぶ自学自修の習慣を確立させる教科活動

自ら進んで勉強する子どもを育てます

自学自修の習慣を確立させる、それが成蹊小学校の教育の根底にあります。
自学自修の始まりは、興味・関心のある授業を行うことです。発見や新鮮な驚きに満ちあふれ、知る感動とともに、次を知りたくなる衝動をかき立てていきます。そして、知り得た知識を次に活かす工夫やほかの事柄に応用する知恵を育みながら、子どもたちは自学自修の習慣を身につけていきます。 子どもたちの興味・関心をかき立て、自ら進んで勉強したくなる授業を行うため、私たちは日々研究を行っています。

国語 自分の考えを表現し、深めるためにすべての学びの基礎となる「国語力」を育てる

国語の授業
各学年に応じた「身に付けたい力」を明確化し、系統立てた授業を行っています。すべての学びの基礎となる、「読む」「書く」「話す」「聞く」力を育てるために、教科書だけでなく、子どもたちに出合わせたいさまざまなジャンルの教材を使用し、学習するのが特色です。厳選した文学教材を集めた6年生用教科書「成蹊国語」、成蹊小の子どもたちの学習目標に適した内容を吟味・厳選した文法プリント「こみちの国語」といった独自教材を作成し、活用しています。教室では、自分の考えを自由に表現できる環境作りを心がけ、友だちと意見を共有しながら自分の考えを深めていけるよう、指導しています。また、1~4年生は「読書」の授業と連携をして、国語教材をより深めたり、文学の世界を広げたりするような活動も行っています。「読書」の授業では、本を読むことの楽しさを学ぶだけでなく、学びの拠点となる図書室の利用方法・活用方法についても段階的に学び、高学年の探求型学習に備えています。

社会社会科見学など本物に触れる体験を通して社会的見方・考え方を持てる子に育てる

社会の授業
「社会的見方・考え方」を育てるために授業では3つのことを重視しています。1つめは、社会に対する興味・関心を持たせることです。独自のワークシートは読みやすく、子どもが興味・関心を持てるものになっています。また、教師がさまざまな場所を訪れて、教材の開発に取り組んでいます。過去には、東日本大震災の被災地を訪れ、大規模災害をテーマにした授業研究に取り組みました。また、子どもが本物に触れる機会を大切にし、スーパーマーケットから国会議事堂まで、さまざまな場での社会科見学を実施しています。2つめは、資料を読み、説明する力を付けることです。授業は、資料の読み取りを中心に進められます。地図やグラフ、文章資料を正確に読ませます。その上で子どもは、社会事象を自分の言葉で説明します。3つめは、知識の理解、定着です。社会に対する興味・関心や理解は、知識によって広がっていきます。社会的事象を理解するための知識の定着を図るために、地図の地名探しなど、ゲーム性を取り入れた活動をしています。

算数課題解決する楽しさを味わえる授業を通して数学的な思考力・判断力を養う

算数の授業
子どもたちが楽しく学び、数学的な思考力、表現力を高めるために、授業の中で主に3つの工夫を考え、実践しています。1つめは、教材の工夫です。教科書より少しだけ難易度を上げた問題にチャレンジさせることで解決できたときの喜びや達成感を味合わせています。2つめは、授業の中で、友だち同士の対話を取り入れています。隣やグループの子との対話を通して、課題解決をしたり、新たな考え方をみつけたり、共に学ぶ喜びを味合わせています。3つめは、意図的に表現する場面を作っています。友だちに上手に説明することを通して、思考力・表現力を高めています。また、補助教材として教師が作成した「こみちの算数」というオリジナル学習プリントを活用しています。この「こみちの算数」は、基礎基本の問題から、発展・応用的な問題まで網羅しており、数学的な思考力・判断力を高めています。

理科実物観察を重視し五感を活かして自発的に学ぶ子を育てる

理科の授業
3つの基本方針「自然との接触を通しての学習をさらに推し進める」「製作を目的とした学習を取り入れる」「実践的・探求的態度を育てる学習を取り入れる」に沿って、学習領域を植物・栽培・動物・飼育・物理・製作・地質・気象・天文・化学に分け、それぞれの領域の中にいくつかの「領域の柱」を設けています。この領域の柱を基に各学年の単元内容が構成されています。
本校では昔から「実物教育」を大切にしています。絵や本ではなく、実物を目にしたときの興奮、実物に触れたときの感動を子どもたちが知ることを一番に考えています。子どもは実物を目の前にし、自発的に「触ってみたい」「試してみたい」という欲求が生まれた時、表情を一変させます。この内部からの刺激こそが学びの根底にあり、かつ最も大切なものだと考えています。このように、知識だけでなく、実物を通して五感から得られるものも大切にしていきたいという思いを教師が持ち、子どもたちが常に五感を活かし自発的に活動できる場を提供しています。また、子どもが質問し、友だちと協力しながら、考えざるをえない学習内容を常に考え、教科内容を進化させています。

音楽音楽の基礎となる力を丁寧に育みながら豊かな感性と表現力を育む

音楽の授業
子どもたちの発達段階に合わせ、多様な活動を取り入れています。 低学年では、内的な感受の力を育むことを目的とし、聴くことを大切にした活動を行います。そして身体表現や器楽アンサンブルを取り入れ、表現力を総合的に育みます。中学年では合唱、リコーダー、さらにさまざまな楽器を使った創作活動を行います。音楽の基礎となる力を丁寧に育み、主体的に音楽活動に取り組む姿を大切にしています。高学年では、筝曲や、サンバの演奏、小編成のグループ合奏などを行います。さまざまな音楽を経験し、より豊かな感性の育成を目指します。これらの活動は、2学期末の音楽会(府中の森芸術劇場どりーむホール)にて一つの集大成を迎えます。
子どもは小学校6年間で、心と身体が成長するとともに、音楽的な面でも大きく成長を遂げます。子どもたちがより豊かな感性を育み、そして豊かな表現力を備え持った人間に成長できるよう、日々取り組んでいます。

美術子どもたちが心の記録を作品にして表現できる場をつくる

美術の授業
自由な表現は子どもたちが自分の心の動きを見つめることから始まります。何を感じて、どのように表現したいのかをめぐらせながら、作品は創られていきます。子どもたちは誰しもが、良い作品を創る可能性を持っています。
表現する手段を学ぶだけでも、作品は一応完成しますが、それでは技術的な発展を記録しただけのもので、決して魅力ある良い作品にはならないのです。美術では、作品は表現する手段を学びながら、心の動きを自由に表現した、成長の記録でなければいけないのだと考えています。
子どもの良い作品を引き出せる環境を整えていくために、さまざまな材料や道具を用意したり、新しい技法・指導法に取り組んだりすることで、心の成長に合った表現活動を支えていきます。

体育「からだを育む」教科として健康でたくましく生きる力を育てる

体育の授業
子どもたちの体力、運動能力・技能の面で、どんな「体育の力」を養うことが重要なのか、また「子どもたちの健康で強靱なからだ」を保障していくことを念頭におき、教材の中での重点や到達目標を明確にしながら、「達成感につながる目標の持たせ方に配慮する」指導を心がけています。活動内容をより焦点化しつつ、子どもたちに次に取り組むべき目標を示しながら授業を進めています。例えば、5年生の3学期は、ハードル走によって走力を高め、とび箱運動によって体操の感覚を磨きます。それは、6年生の運動会での活躍につながり、運動会での個々人の心身の成長は、6年生夏の学校における遠泳(海)の完泳につながっていきます。けがの防止や病気の予防としての「細く長い」健康と「太く短い」強靱さ(たくましさ)とは別々なものではなく、より「健康」であるために「生きる力」としての強靱さを「太く長く」していく必要があるということを「からだを育む」教科として伝えていきます。

英語将来に続く学びの基礎として積極的に理解し、表現する力を養う

英語の授業
「読む」「書く」「話す」「聞く」の4技能のスキルの伸長を通して、コミュニケーション能力の育成を図っていきます。
子どもたちが楽しく英語を学び、主体的に英語を使っていく発表活動を大切にしています。テキストで学習した英語表現を実際に使って発表する活動は、「クラス全員の前で英語で発表するというたくましさが身につく」「発表のために練習することにより、英語表現を確実に自分のものにできる」「場面設定に合った表現を工夫することにより、創造性を養うことができる」などの効果が期待できる活動であり、各単元のまとめで実施しています。
6年生では、英語が通じた喜びを味わい、情報を聞き取り理解できたという成功体験を授業の中で積み重ねていってほしいと考え、ネイティブスピーカー指導者と1対1で話す活動を取り入れています。また、卒業前には、英検5級に全員がチャレンジします。

こみち科実体験や表現活動などを通して、子どもの個性や能力を育む

本校には独自の総合学習である「こみち科」という授業があります。この教科の歴史は古く、大正4年の創立以来行われていた「園芸」、昭和25年より実施された「生活単元学習」、「生活学習」が前身となっています。「生活学習」は平成4年から公立小学校で始まった「生活科」を先駆する教科として注目を集めました。平成3年から低学年のみで実施していた「こみち科」を平成14年から全学年で取り組む総合学習に再編成し、現行の「こみち科」がスタートしました。自然に親しんだり、身の回りの事物や現象に興味・関心を持って探求したり、集団の中で協調しながら自分を表現したりと、成蹊らしい個性的な子どもを育むことを目標としています。例えば「栽培」という授業では、「種を蒔き、育て、収穫し、調理し、食べる」というように、一つの知識が途切れることなく連携しながら「栽培」の知恵を育みます。一つひとつの知識がつながり知恵となる「こみち科」の授業。ここで育まれた知恵の骨格は、やがて大人になり、豊かな着眼点から問題を解決していく能力の土台になると考えています。

こみち科の育て方

こみち科

  • 1・2年生

    五感を使った直接的な経験を通して、身の回りの事物や現象に積極的に興味・関心を寄せ、さまざまな活動を通して感じたこと、学んだことを表現しようとする子どもを育てます。自分なりの発見や疑問を持ち、継続的かつ追求的に学ぼうとする力も育みます。これらのことを通して、子どもたちは学ぶ喜びを身に付けていきます。

  • 3・4年生

    活動範囲を小学校内だけでなく学校周辺にも広げることで、興味・関心をさらに深めます。また、継続的かつ追求的に学ぼうとする力、感じたこと、学んだことを効果的に表現しようとする力も育みます。これらのことを通して、子どもたちは主体的な学びを身に付けていきます。

  • 5・6年生

    日常生活においての基礎知識と技能を身に付けます。環境問題を意識した生活態度や身に付けた知識・技能を行事の中で活用する力を育てます。これらのことを通して、個性的な創造力を身に付けます。