【1日目】
いよいよ4年夏の学校の始まりです。学園正門前広場には、元気な顔が揃いました。バスにて白浜に向けて出発しました。往路では、鴨川シーワールドの見学、フォトフレーム用の貝殻探しなどを行いました。宿舎到着後、開校式を行いました。入浴、日記、夕食をいただき、本日の夜の集いはナイトウォークです。東京ではなかなか体験できない、真っ暗な夜道を歩きました。今年もたくさんのホタルを見ることができました。あちらこちらで幻想的な光を放つホタルに、終始大興奮の子どもたちでした。1時間ほど歩きましたが、疲れも感じないほど、ホタルの美しさに感動したナイトウォークでした。
【2日目】
本日のプログラムは、塩浦海岸での生物採集です。理科の先生の話を聞き、注意点を確認し、活動開始です。子どもたちは磯の生物を見つけるたびに大歓声をあげていました。採取した生物は、学習班ごとにケースに入れて、大切に宿舎に持ち帰りました。昼食を頂き、午後は、大広間でいよいよ観察を行います。本校理科部編集の『海はともだち』を利用し、自分たちが見つけてきた磯の生物の特徴を詳しく調べます。虫眼鏡などの道具も使用して丁寧に観察し、スケッチを行いました。学習後、採集した生き物は、もとの海に返しています。夜の集いは、フォトフレーム作りを行いました。
【3日目】
午前は、多々良浜にて地引き網体験を行いました。子どもたちでだけで100m近く網を引き、イナダなどを中心に、ヒラメ、エイ、ネコザメなども引きあげました。地引き網体験で捕れた魚は、焼き魚にするために宿舎に持ち帰りました。午後は、ちりめんじゃこの中からカタクチイワシ以外の生物「チリメンモンスター」を探す活動と、地引き網体験で持ち帰った魚を捌いて、焼き魚にする調理を行いました。採れたての魚の味は格別でした。夜の集いは、養護教諭と四担任による怪談大会を行いました。
【4日目】
午前は、根本海岸にて植物観察を行いました。ネコノシタ、ハマヒルガオ、ハマボウフウ、ハマエンドウ、コウボウムギなどの海浜植物の観察記録をつけました。学校で普段見ている植物とは、また異なった根の作りなどに着目し、砂浜で育つ植物の特徴に触れることができました。午後は、宿舎前の防波堤に学習班ごとにかまどを作り、海水を蒸発させて、どれだけ塩がとれるのかを調べました。手作りした塩でキュウリもいただきました。夜の集いは、宿舎中庭の芝生に寝転がり、穏やかな波音を楽しみました。
【最終日】
荷物整理と掃除を済ませ、閉校式を行いました。お世話になった方々に感謝の気持ちを伝え、白浜をあとにしました。3年ぶりの実施となった夏の学校でした。自分の事は自分ですること。仲間と助け合うこと。自然に親しむこと。日々新しい自分でいること。普段の生活に戻っても、今回の経験は、毎日を支え、励まし続けてくれることと思います。