2月25日(土)、6年生の希望者を対象に、成蹊大学の三浦先生による超伝導教室が開催されました。
冒頭、アイスブレイクとして小学生向けのなぞなぞが行われ、その後、三浦先生の自己紹介をしていただきました。
次は、超伝導についてのお話です。リニアモーターカーや車のCM動画を導入として、「電気抵抗ゼロ」、「強い電磁石を作れる」、「マイスナー効果」の三つの項目に分けてお話いただきました。「電気抵抗ゼロ」の話では銅線は電気を通すが、木は電気を通さない=電気の抵抗が大きいという話から、電気抵抗の考え方を教わりました。「強い電磁石を作れる」の説明では、電気抵抗の話と関連づけてたくさんの電気が送れるので超伝導では強力な電磁石が作れることを教わりました。最後のマイスナー効果の説明では実際に液体窒素を使って磁石が浮く様子を見せてもらい、子どもたちも「おお〜。」と声を上げてその様子に感動していました。
実験では、磁界観察機を使って磁石の周りの磁界の観察を行い、磁石の周りに立体的にくっつく砂鉄の様子に感動していました。その後の実験では、電気抵抗率の測定やジュール熱の計算など、難解な問題に挑戦しましたが、三浦先生やTAさんから優しい指導を受け、何とか答えを出していました。
続いて三浦先生の研究室を見学させてもらいました。三浦先生や研究室の学生から説明を受け近くで見る本物の超伝導体に子どもたちは感動していました。
最後に、三浦先生からご自身の経験や成蹊小学校が大切にしている教育理念をもとに、未来のことについてお話いただきました。受講した子どもたちは、改めて科学の魅力に触れ、自分たちの未来についても考える機会となったことと思います。