【1日目】
7月17日(木) 今日から5年生は、長野県の志賀高原で夏の学校を行います。朝に東京駅に集合しました。新幹線に乗り長野駅下車後、バスに乗って宿泊場所である木戸池温泉ホテルに向かいました。到着後、開校式を行い、夏の学校が始まりました。
昼食を終え、群馬県境の渋峠から横手山山頂へ向けてハイキングをしました。残念ながら志賀高原の山々を一望できませんでしたが、美味しいクリームパンを食べ、山頂から見える景色を楽しみました。夜は、石の湯にホタル見学へ行きました。ホタルの美しい光に子ども達は心を奪われたように見入っていました。
【2日目】
7月18日(金) 本日は、嬬恋村のキャベツ畑の見学と鬼押し出し園に行きました。嬬恋村では、バス車内から見える圧倒されるほど一面に広がるキャベツ畑を見て、JAつまごいの職員の方から予冷庫についての説明を受け見学をしました。子どもたちは熱心に見学・質問をしていました。キャベツ作りのための農家の方の工夫や努力をたくさん学ぶことができました
鬼押し出し園では、理科の先生から、浅間山の火山や岩石、植物についての説明を受けた後、お楽しみのウォークラリーを学習班ごとに分かれて行いました。チェックポイントにいる先生を子ども達は探し、クイズに答えながら歩きました。
夜の集いでは、嬬恋村で学んだことを班ごとにポスター発表しました。学びの成果を協力して1枚のポスターに仕上げました。各班30分程度のまとめ時間で、1分ずつのポスター発表です。それぞれの発表内容はJAの方が説明していたことがよく整理できており、笑いあり学びありの楽しい時間となりました。
【3日目】
7月19日(土) 志賀山登山の日です。出発時に雨が降っていたのでレインスーツを着用して宿を出て、渋池まで約一時間歩きました。横手山のきれいに見える渋池でレインスーツを収納し、いよいよ志賀山・裏志賀山登山となりました。日記の中でこの登山を振り返り、「これは山登りではなくて、ロッククライミング」と何人か書いている子もいました。それまでの、距離は長くても足「だけ」で歩いていた遠足とは違い、かなりハードだったようです。手足を全て使って、志賀山(2,037m)に登頂しました。達成感があったようです。
夜は理科の自然観察の学習と、ギターの音に合わせてたくさんの歌を歌いました。就寝直前に、雨が上がり雲に切れ間が見えたので、急きょ星の観察を行うことができました。不安定な天気の間隙をぬって、3日目まで予定通りのプログラムが進行できました。
【4日目】
7月20日(日) 本日は、東館山高山植物園と信大植物園からホテルへと歩く行程でした。この日も山登りかー、とため息交じりの子どももいました。ですが、東館山高山植物園ではゴンドラに乗ったり、珍しい高山植物をたくさん見たりスケッチすることができました。特に満開のニッコウキスゲとヒオウギアヤメなどが人気があったようです。
昼食後に信大植物園へ行きました。ここは山登りではないのですが、山登りをするのだと…気合十分な子ども達です。根上りの木やヒカリゴケなどを理科の先生の解説付きで見て回りました。その後、田ノ原湿原などを見ながらホテルに戻りました。
夜はバーベキューです。うちわで炭を扇いだり、お肉や野菜を焼いたりと、楽しく食べました。疲れもたまっていると思いますが、疲れも吹き飛ぶくらいの大盛り上がりでした。
【5日目】
7月21日(月) 本日は、笠岳への登山です。2クラスずつ先発、後発に分かれて行いました。まず、熊の湯までバスで送っていただき、スキー場の斜面を登り登山開始です。途中にある峠の茶屋まで1時間30分ほど歩きました。峠の茶屋から頂上までは20分ほどです。ですが、相当な急勾配。階段を登り、岩場をよじ登り…。やっと到着です。絶景が目の前に広がり、歓喜の声が響きました。
この満足した気分で一気に下山しました。帰りはスキー場の傾斜面を使って遊びました。コロコロと回ったり転がったり走ったり。3日間の山登りも終わり、非常に気分が解放されたような子ども達でした。
午後は、キャンプファイヤーのための準備です。各クラスが5分間で出し物を発表します。その出し物を各クラスで考えました。キャンプファイヤーでは、火の神が点火をし、「すいかの名産地」「キャンプだホイ」「志賀高原の歌」を歌ったりして楽しみました。そして各クラスの出し物も、それぞれのクラスのカラーが出た楽しい発表でした。キャンプファイヤー中は特にすばらしい空で、天の川もバッチリ見えていましたので、最後に、星座早見板を使っての星の観察を行ってからの就寝となりました。
【6日目】
7月22日(火) 本日は、夏の学校の最終日です。帰京の準備をしました。朝食後、荷物をまとめたトランクをフロント脇に出し、9時から閉校式です。ここで歌った『志賀高原の歌』の歌声がまたすばらしく、宿の方とバスガイドさんから褒められました。動き出したバスの中で、「まだいたいなあ…。帰りたくない。」という声も聞こえました。
11時前から、暑い下界に戻って善光寺の参拝です。この善光寺では、「お戒壇めぐり」をしました。昼食にお蕎麦を食べ、仲見世通りでお土産を買い、長野駅から新幹線に乗り帰京しました。元気な顔のまま帰ってきた子ども達でした。
6日間という中で、子ども達はたくさんの経験をしました。たくましい心と体を作る機会になったと思います。今後、ここでの頑張りが学校生活の中でもたくさん見られると思っています。また、天候に恵まれての夏の学校であり、充実した夏の学校となりました。