小学校だより一覧

2014年03月27日行事

第5回オーストラリア体験学習 5日目

<第5日目>CCCの方々に支えられて

3月26日(水)、前日同様、今一つぱっとしないお天気が続いています。我々が到着する前までは、ずっといいお天気だったようで、登校時に子どもたちを出迎えていると、“Did you bring this rain?”と、子どもたちを送って来た保護者に冗談を言われます。今日も時折雨がパラパラと降っていましたが、学校生活3日目を迎えた子どもたちは、とても元気に過ごしていました。

スクールバスでの登校風景 朝の会の風景
通路を歩いていると、算数のかけ算の練習をしている子どもたちを見かけました。どうやら時間を計っての九九の練習だったようで、成蹊小学校の子どもたちのかけ算のはやさに、CCCの子どもたちも、先生も、とても驚いていました。成蹊の子どもたちは、「これ簡単すぎる!」と笑っていましたが、担当の先生は、「CCCの子どもたちに、“がんばればこれくらいはやく正確にできるようになる”というお手本を見せられてとてもよかったです。」と言ってくださいました。

成蹊のこみちの授業のように、畑での作業をしているクラスもありました。オーストラリアは農業大国ですので、こういった教育も成蹊同様に大切にされていると感じました。
かけ算九九の練習 畑作業の様子

アボリジニー(オーストラリアの先住民族)のブーメランの模様を見ながら、自分のオリジナルブーメランを作る授業では、筆の先や筆の棒の部分を使って細かい点を丁寧にブーメランにつけていました。なかなか根気のいる作業で、集中力を要する授業でした。
 
 アボリジナルペインティングの様子

日本文化紹介の授業もあり、この日はグループ2が「けん玉」と「こま」を披露しました(23日に行ったクラスとは別のクラスです)。始めにけん玉のお手本を見せました。大皿や小皿にのせるお手本の他に、剣先にはめるお手本も見事に決まり、CCCの子どもたちから歓声が起こっていました。お手本が見事にきまった効果か、このクラスでは半数以上の子がすぐに大皿に玉をのせることができました。途中で様子を覗きにこられたCCCのロキヤー校長もけん玉に挑戦。何と2回目に剣先に玉をはめる奇跡的なパフォーマンスを披露。教室は大歓声に包まれ、大いに盛り上がりました。
     
 日本文化紹介「けん玉」のお手本    けん玉練習の様子

子どもたちが下校した後には、前日に続き家庭訪問をしました。どの家もとても広く、プールがついていたり、家の裏でカヤックができたり、日本では考えられないような大きな家ばかりです。どのご家庭でも、子どもたちが一生懸命がんばっていると言ってくださいました。 “How are you?”と聞いたら、 “Pretty good!”と返ってきたの!とても嬉しかったわ!と言ってくださった家庭もあります。きっと今までは、“I’m fine, thank you.”と、知っている答え方だけで返事をしていたのかも知れません。それが、現地の子どもたちのように“Pretty good!”と返してくれた変化をホストファミリーの方はしっかりと感じ取ってくださっていました。

家庭訪問の様子
日本の小学校5年生がオーストラリアの小学校で授業を受けたり、家庭に入り生活することは簡単なことではありません。子どもたちのがんばりも大きいですが、沢山のCCCの子どもたちや先生方、そしてホストファミリーの方々の温かい支援で、成蹊小学校の子どもたちが素晴らしい経験をすることができていると感じた一日でした。
明日はいよいよ日本文化紹介最後のグループが発表します。