１日目 ９月１０日（月）
今日より５泊６日の日程で、成蹊学園箱根寮での５年生の夏の学校が始まりました。今朝は、新宿駅に集合をして、小田急ロマンスカーで箱根湯本駅に向かい、その後、箱根登山鉄道、ケーブルカー、ロープウェイ、双胴船を乗り継いで、箱根寮を目指しました。道中では、大涌谷で昼食を食べたり、名物の黒たまごを食べたり、乗り物から見えた富士山や芦ノ湖のなど景色を楽しんだりしました。箱根寮には１６時前に到着し、その後開校式を行いました。２年ぶりに訪れた箱根寮ですが、懐かしく感じた子どもも多かったようです。夜の集いでは、乗風台から星空を眺め、夏の星空の特徴を観察することができました。
今までは、バスで箱根寮に来ていましたが、今回は公共交通機関を使って箱根に来たということもあり、「箱根は遠いんだな。」という感想を持つ子どもも多くいました。新たな箱根の魅力を沢山発見することができた１日となりました。
２日目 ９月１１日（火）
今日は、東海道五十三次の区間の一つである、箱根宿から三島宿までの旧東海道を歩きました。８時３０分に箱根寮を出発し、芦ノ湖畔の杉並木を通りながら、箱根峠の登り坂も苦にせず、木々が生い茂る旧街道を勢いよく歩いていきました。道中では富士山を横目に見ながら歩けたり、一里塚を見たり、山中城址を見て回ったりと、周りの様子を楽しみながら、順調に急勾配の坂道を下っていきました。
１５時３０分頃、目的地である三島大社に、全員無事に到着することができました。帰寮後、子どもたちは「疲れた…。」と感想を口にするものの、わずかな時間でしたが乗風台での遊びも楽しんでいました。
３日目 ９月１２日（水）
今日は、静岡県の焼津港に行きました。箱根寮から、片道２時間弱ほどのバス移動となりました。焼津さかなセンターに到着後、焼津鰹節組合の方々に案内をして頂き見学を始めました。焼津水産加工センターでは、鰹節が出来るまでの工程を見て、鰹節削りを体験することもできました。初めて鰹節を削った子どもたちが多く、自分で削った鰹節の美味しさに喜んでいました。
焼津の魚市場では、巻き網漁船を見ながら、鰹の水揚げについての説明を受けたり、－３５℃の鰹を冷凍する冷蔵庫の中に入ったり、鰹の流通の工夫について体で感じながら学ぶことができました。
箱根寮に到着後、子どもたちは今日学んだことを熱心にメモし、一日の振り返りを日記にまとめました。夜の集いでは、明日のキャンプファイヤーの練習もし、３日目の夏の学校も学び多い一日となりました。
４日目
朝起きると、薄らと寮から見える富士山に雲がかかっていました。今日は、富士山の宝永火口の散策に出掛けました。バスで富士スカイラインを通り、富士宮口五合目に到着後、ガイドさんの案内で、宝永火口周辺を散策しました。子どもたちは、富士山の森林限界を観察しながら、風雪によって曲がりくねった木々の様子や、変わりゆく天候の早さに、富士山の過酷な自然を感じ取ったようです。宝永火口に足を踏み入れ、大きな火口や溶岩の様子を目の当たりにして、沢山のことを学びました。
夜はキャンプファイヤーを行い、友達と歌ったり踊ったりして楽しく過ごしました。４日目も全員元気よく過ごすことができました。
５日目
今日は、芦ノ湖を徒歩で一周しました。２２㎞弱の芦ノ湖一周を完歩できるのか、子どもたちは、期待と不安の入り混じった気持ちだったようです。８時３０分頃に寮を出発し、箱根関所を通りながら、芦ノ湖の西側に行きました。湖西の散策路は、班ごとに分かれてのウォークラリーをして歩きました。各区間を設定タイムちょうどに歩くように、班ごとでペースを考えながら歩きました。ゴール地点の桃源台駅まで、長い距離を歩きましたが、班の仲間と歩くことは非常に楽しかったようです。桃源台駅から寮に向かって歩き始めようとした矢先に大雨に遭遇したため、レインコートを羽織って寮に戻りました。寮には１６時３０分頃に到着しました。２日目に箱根宿から三島宿まで歩いたこともあり、今回は思ったよりも疲れなかったという感想が多く聞かれました。子どもたちは、長い距離を歩ききれたことで、大きな自信になったようです。また、この日は、成蹊小学校に勤めていました田植先生を講師として迎え、箱根や寮の自然についてお話を聞くこともできました。
６日目
今日は、夏の学校の最終日です。朝は、荷物整理や部屋の掃除を行い、出発の準備をしました。閉講式では、寮長さんを始め、お世話になった方々に挨拶をし、箱根寮との別れを惜しみました。帰路途中に、富士山レーダードーム館に寄りました。４日目に富士山に出掛けていたので、大変興味深く学べました。１５時３０分には成蹊学園正門に到着しました。出迎えてくれた保護者の顔を見て、子どもたちも安心した様子でした。
今回の夏の学校では、長い距離を歩くという活動が多くありました。子どもたちは、怪我もリタイアもすることなく完歩することができました。今まで以上に、逞しく成長することができた夏の学校となったことでしょう。