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2015年03月23日行事

第6回オーストラリア体験学習

<1日目・2日目>
3月21日(土) オーストラリア体験学習に、5年生22名が出発をしました。事前学習を何度も行い、この出発日に向けて、参加をする子ども達は語学や日本文化の紹介などの準備を重ねてきました。
この日は、成田空港に18時に集合しました。チェックインを済ませ、校長先生からの激励の言葉をいただき、家族としばらくのお別れを惜しみつつ、出国手続きをしました。搭乗口で、添乗員さんから諸注意や入国カードの記入についてお話をいただき、引率の教員から飛行機でのマナーの指導を受け、飛行機に乗りました。機内では楽しい気持ちを押さえきれない様子も見られましたが、満席の飛行機の中でも、きちんとした態度で過ごすことができました。8時間ほどのフライトでしたが、夜に機内で夕食を食べてから若干の睡眠をし、雲海が茜色に染まる頃、朝食を頂きました。
   
  
現地時間の6時に、ゴールドコースト国際空港にスムーズに到着しました。入国手続きでは、若干の緊張もあったようですが、英語での質問にも難なく応え手続きを終えることができました。ゴールドコーストは、雨の予報ではありましたが、到着時は曇りで気温もそれほど暑くなく、湿度は高いものの、気持ちのよい気温でした。
バスに乗り、ゴールドコーストにあるポイントデンジャーに立ち寄り、南半球の海を眺めました。その後にはCurrumbin Wildlife Sanctuary に立ち寄り、野鳥やカンガルーの餌付け、コアラを抱いての写真撮影などを行い、オーストラリアで見ることのできる動物達とたくさん触れ合いました。ここでは、体験学習でいつもお世話になっているジャネットさんが来てくださり、オーストラリア滞在で大事にしたいことを教えてもらいました。子ども達は滞在中、いつも笑顔で失敗を恐れないことを学べたようです。昼食を食べている最中から大雨が降り始めてきましたが、雨に左右されることなく、予定通りの行動を行うことができました。

 

そして2時間ほどバスに乗り、Caloundra Christian College に向かいました。コーディネトをして下さるマークスペンサーさんやホストファミリーの方々が、温かく出迎えてくださりました。いよいよホストファミリーの家族との対面です。これから始まるホームステイですが、子ども達は嬉しさ溢れる笑顔を見せながら、各ホームステイ先へと向かいました。明日から5日間のCaloundra Christian Collegeの生活が始まります。
   

<3日目>
本日からCaloundra Christian College(以下CCC)で学校生活が始まりました。朝に雨が降ったものの、1日晴天で少し蒸し暑い陽気でした。
子ども達は、ホストファミリーの車やスクールバスで登校しました。朝、外のバスケットボールコートのある広場で、Welcome Ceremony が行われました。引率教員の挨拶と、児童代表4名が堂々と挨拶を終えると、大きな拍手とお祈りをして下さり、温かい歓迎を受けました。
 

その後、子ども達はCCCでの生活のルールについてスペンサーさんから説明を受けて、学校生活での心構えについて教えてもらいました。いよいよ自分達が参加するクラスへ分かれます。4つのグループに分かれた子ども達は、順番にそれぞれの教室に案内してもらいました。バディー(お世話をしてくれるお友達)と対面をしたり自己紹介をしたりして学習活動が始まりました。自由時間には、成蹊とCCCの子どもが、先ほどのバスケットコートの中で、フットボールを楽しんだり、会話を楽しんだり、あっという間に打ち解けたようでした。また、モーニングティーの時間でも、ホストファミリーに持たせていただいたスナックをみんなで楽しそうに食べました。
今日は成蹊の4グループ中3つのグループがジャパニーズプレゼンテーションを行いました。それぞれのグループが、習字と福笑いの紹介、折り紙の紹介、習字と剣玉遊びの紹介をしました。CCCの子ども達は書き上げた字を見て嬉しそうでしたし、剣玉や福笑い、折り紙もみんなで楽しく遊びました。
このプレゼンテーションは、成蹊の子ども達が事前に説明を考え、英語で説明をして行いました。ですが、一緒に書いたり作ったり遊んだりする中では、剣玉や福笑い、折り紙が上手くできるようにと、知っている英単語や表情、身振り手振りを駆使しながら伝えていきました。言葉だけではなく熱意が伝わり上手に説明ができたので、CCCの子ども達も満足してくれていました。日本の文化について十分伝えることができたと思います。
   
   

15時には下校です。ホストファミリーのお迎えやスクールバスでそれぞれのステイ先に帰りました。子ども達は非常に刺激的で充実していたようで、学校での1日の生活があっという間に終わってしまったと語ってくれました。
また、昨日の子ども達の日記を読むと、ホームステイ先の家庭で楽しく過ごすことができたと書いてくれていました。それぞれの子ども達が、英語での会話が上手くでき話が弾んだり、全く通じなくて困ったりということもあったようです。日本とオーストラリアの文化や生活の違いもたくさん感じたこともあったようでしたが、非常に貴重な経験をすることができています。
 

<4日目>
オーストラリアは快晴です。気温も上がり、朝は日本の初夏を感じつつも、日中は随分気温も上がり、走ると汗がたくさん出てくるような一日となりました。本日も朝8時に登校でしたが、元気いっぱいの子ども達です。笑顔で登校し、ホストファミリーに見送られる瞬間は、少し名残惜しそうな表情をしている子もいました。
 

今日は水泳の授業がありました。スクールバスで10分ほど行ったところにある、スイミング施設を利用しての授業です。学年ごとに分かれての授業となりました。成蹊の子ども達は、オーストラリアの先生から非常に泳ぎが上手だねと褒められていました。ちょうど気温も高く、気持ちの良い時間となったことでしょう。
スイミングの後は通常の授業にそれぞれが参加しました。午前中は音楽や情報などの授業を受けました。英語が分からなく苦戦する子もいましたが、分からない時はバディを含む友達にたくさん教えてもらっていました。徐々に、自分がどうすればより学べるのか、楽しめるのか、身をもって感じられたと思います。授業の内容も日本と異なることも多いですが、学び姿勢は共通です。どれだけ自分から進んで学べるか、日本で培ってきた授業への取り組む姿勢を、今後も出していってくれると思います。
   

昼食の時間に少しだけ、金曜日に行われるフェアウエルパーティーの出し物の練習を集まって行いました。この出し物は、日本から一生懸命に練習してきたものです。会場は校内のチャペルで行われるのですが、ステージの大きさや会場の広さを把握することができ、本番が非常に楽しみになりました。
午後は、スポーツを楽しみました。バスケットボール、ラグビー、サッカー、ネットボール、タッチフットボールなどの種目に、自分の興味に応じて参加をします。多くの成蹊の男子はサッカーに参加し、他にもラグビーやバスケットボールを楽しみました。女子はタッチフットやネットボールに参加していました。スポーツは世界共通のものであることを感じたようでした。
   

15時に帰宅をしますが、ホストファミリーの迎えが来ると、大変嬉しそうに帰っていく姿が見られます。随分馴染んだなと感じました。
放課後に、引率教員がアポイントメントの取れたホストファミリーの家に訪問する機会があります。どれだけホストファミリーが成蹊の子ども達を大事に、そして家族として大切にしてくれているのかが分かりました。温かい歓迎を受け、そしてステイさせてくれていることを実感する日々です。子ども達もその優しさに感謝をしつつ、滞在を楽しんでいるようです。
 

<5日目>
今日は昨日よりも気温が上がり、さらにオーストラリアの夏を体感できる暑さです。少し動くと汗びっしょりになってしまうほどです。CCCでは、No hat, No playがルールですから、運動する時の帽子が必需品となっています。そういった、CCCのルールも当たり前に感じるようになってきた子ども達です。CCCでの生活に慣れ、友達や教室、授業スケジュール全てが自然になってきた3日目です。
モーニングティーでの成蹊の子ども達は、バディや友達と一緒にスナックを食べたり、フットボールやボール遊びを楽しんだりする姿が昨日以上に見られてきました。それぞれ、オーストラリアの時間を楽しめている、と感じられるほどの笑顔をたくさん見せてくれました。
   

今日はクラスメイトと授業に参加をしました。授業後に子ども達は口々に、「算数はよく分かった!」、「コンピュータの授業が面白かったよ!」と、嬉しそうに話をしてくれます。英語で分からないところがあったり、日本とオーストラリアの学習内容の違いに驚きや戸惑いもあったりするようですが、この様々な違いが面白いようです。
   

またランチタイムでも、バスケットボールやクリケットで使うボールで友達と遊んだりと、体をいっぱい動かして楽しんでいます。遊びの中で分からないことがあると、CCCのお友達が親切に教えてくれます。成蹊の子ども達もその優しさを感じつつ、積極的に教えてもらおう、関わっていこうという気持ちが徐々に強くなってきたようです。ですが、慣れたとはいえ、ちょっとした不安を抱えている子ども、疲れが溜まってきた子も少しいます。引き続き引率教員も、子ども達を十分見守っていきたいと思います。
15時に下校をしていく際に、本日も「学校がすごく楽しかった!」と声をかけてくれました。放課後はホストファミリーと海水浴に出掛けたり、スーパーマーケットでお買い物をしたり、ホストファミリーの家族と遊んだりと、非常に楽しく過ごしているようです。ホストファミリーの方々からも、「自分のことをきちんとやれている」、「お手伝いをよくしてくれるし、とても礼儀正しい」とお褒めの言葉をかけてもらいました。英語で積極的にコミュニケーションをとる姿も素晴らしいと、子ども達の生活振りを高く評価していただいています。ホストファミリーとの生活は、学校と同じくらい充実したものであり、子ども達にとっては幸せな時間となっているようです。
   

<6日目>
昨日よりも晴天ですが、わずかに広がる雲に陽射しが遮られ、過ごしやすい一日となりました。今日も元気に登校する成蹊の子ども達です。ホストファミリーの送迎後は、早く教室に入って、CCCの友達に挨拶をしたいと思っている子どもが多かったです。また、ホストファミリーが持たせてくれるお弁当やスナック菓子も楽しみなようでした。日記を読むと誰もが、今日は昨日よりも英語で話しかけるぞ!という意気込みをもって登校しているのがよく分かりました。また、「こういうことを伝えたい」と英語でのフレーズを聞いてきたり、電子辞書を使って調べたりと、自分の気持ちや考えを積極的に口に出してコミュニケーションを取ろうとしてくれています。自分の英語が通じる楽しさと、通じない悔しさをたくさん感じ始めてきており、大変素晴らしい経験をしていると感じました。
今日の午前中は音楽やライブラリーの授業がありました。午後にはスポーツの時間がありました。スナックタイムになると、「なぜ成蹊にスナックタイムがないのか分からない!」と口にするほど、子ども達にとっては人気の時間となっています。今日もホストファミリーからのスナックを嬉しそうに頬張っていました。
   

また、スナックタイムの時間に遊ぶのを、子どもたちは楽しみにしています。CCCに来た当初は、成蹊の友達同士で固まってしまい、情報交換をする場となりがちでしたが、学校生活4日目となると、CCCの友達とバスケットボールやサッカーをして遊ぶようになってきました。意思の疎通は、言葉だけではなく、時にはスポーツを通して行われます。とてもいい時間を過ごしています。
午後はスポーツの時間ですが、今日はカランドラにある別の小学校との親善試合です。先日練習したバスケットボール、サッカー、タッチフットボール、ネットボールの4グループに分かれて、スクールバスに乗って試合会場に出掛けて行きました。例えばサッカーは、天然芝のあるグラウンドで、他の学校の子どもたちと一緒にサッカーを楽しみました。他の種目でも、子どもたちは試合に参加させてもらい、気持ちのよい汗をたくさんかいたようです。
   
   
 
15時になり、あっという間に1日の学校生活が終わってしまいました。CCCに通うのもあと1日です。「あっという間だな~。」と子ども達はつぶやきます。明日はいよいよFarewell Ceremony があります。CCCやホストファミリーの前でソーラン節を発表します。日本の文化紹介と感謝の気持ちを込めた、素晴らしい発表をしてくれることでしょう。

<7日目>
今日も天気に恵まれた一日です。週間予報では、雨がいつ降ってもおかしくない天気ではありましたが、毎日青空いっぱいの中で過ごすことができています。今日はCCCで過ごす最後の日です。朝はFarewell Ceremonyがありました。登校後クラスの友達とチャペルに集合し、お祈りや朝礼などを行いました。成蹊の子ども達は一人ひとり、お世話をして下さったスペンサー氏に名前を読み上げてもらい、学園長であるホッジス先生からCCCでの学校生活の経験が記された証書を頂きました。また、成蹊の子ども達が感謝の気持ちを込めて練習を積み重ねてきたソーラン節を披露しました。迫力のある演技に、CCCの子ども達や先生方、見に来て下さったホストファミリーから大きな拍手をいただきました。そして、成蹊の教員代表と児童代表のお別れと感謝のスピーチがありました。代表児童の挨拶は堂々としたもので、大きな拍手をいただくことができました。
     
 
昼食時には、Farewell Lunch Partyを開いてくださいました。お菓子やジュース、ケーキを用意してもらい、お世話になったCCCの友達や先生方とお別れをしました。
CCCに通う毎日はあっという間で、クラスの中で勉強することに慣れてきた頃ではありますが、これでお別れです。5日間の学校生活は、非常に貴重な体験になりました。
     

<8、9日目>
今日はホストファミリーとのお別れの日です。滞在しているカランドラからゴールドコーストに移動する日になりました。午前中はホストファミリーと楽しい時間を過ごし、13時にCCCを出発しました。本当の家族のように温かく優しくお世話をして下さり、お別れの時には心から寂しそうにする子が多かったです。同じように、出発まで待ってくださったホストファミリーの方々も寂しそうにしてくださり、とても辛いお別れとなりましたが、成蹊の子ども達にとって、たくさんの思い出を作ることができたようです。「まだここにいたい」と口にする子ども達ですが、これから元気に頑張る姿を、報告していくことを約束していました。いつかまた会える日を楽しみにしている、といった気持ちのようです。
   

2時間ほどのバス移動後にゴールドコーストのホテルに到着しました。ここでは日本で待つ家族のことをたくさん考えてお土産を買っていました。英語でお買い物をするのもこの時間で最後ですが、オーストラリアに来た当初と比べると、格段に英語で話す力がついたなと感じました。
夕食後には反省会をしました。それぞれが、ホームステイをしての感想や、学校生活の感想をたくさん報告してくれました。明日は日本に帰る飛行機に乗る日です。家族に会える喜びを感じているようでした。
     

いよいよ帰国する日となりました。6時30分に起床し、7時過ぎに朝食を取りました。8時にホテルを出発し空港へ向かいました。必要書類を記入し、搭乗手続きを済ませました。10時55分発のゴールドコースト発、成田行きの便に乗りました。フライト時間はおよそ9時間です。
機内では2度食事もありました。疲れていると思ったのですが、多くの子ども達はずっと起きていました。成田空港に到着後は、いよいよ家族に会える嬉しさを強くしているようでした。入国審査や荷物を受け取り、家族の待つ到着ロビーに出ていくと喜びを爆発させていました。非常にたくましくなった子ども達の姿を見て家族も大いに喜んでくれました。様々な経験をオーストラリアですることができました。子ども達は家族にたくさん話したいことがあると思います。その話の一つひとつに、きっと大きな成長を感じられる経験をしたのではないかと感じることでしょう。とても貴重な時間を過ごせたと思います。
第6回オーストラリア体験学習は多くの方々の支えにより、事故もなく、充実したスケジュールで実施することができました。お世話になった全ての方々に心より感謝申し上げます。