第1日目 6月7日(火)
梅雨入りを受けて、去年に続き今年も…とお天気を心配しながら出発の日を迎えた夏の学校一日目。
ですが、ロマンスカーで新宿駅を出発した際に降っていた小雨は、箱根湯本駅に着く頃にはかすかに空に青みまで。
湯本駅からバスで40分ほど走り到着した箱根寮でも、乗風台の周りの山々がはっきりと見え、開校式・昼食後、予定通り駒ヶ岳・箱根園水族館へと行くことができました。
13時30分に寮 を出発し、14時と14時10分のロープウェーで駒ヶ岳山頂へ。
後ろを振り返ると芦ノ湖が綺麗に見渡せ、去年乗船した海賊船ビクトリー号の姿も見ることができました。
片道7分、約1.8㎞ほどのロープウェーの中腹くらいからでしょうか「もやっとしてきたね」という言葉が出てまもなく、周囲が霧に包まれました。
「霧の世界だ」「霧の中だ!ガブがくる!」「高所恐怖症だけどなんにも見えないから怖くない」「このロープウェー動いてるの?」などと言いながら着いた山頂も霧霧霧。
まさに「霧が流れる駒ヶ岳」の体験です。
その後、再びロープウェーで箱根園に下り、水族館へ。「水槽の中の沈潜が海賊船だ!」「サメこわいエイこわい大きな魚こわい…」 「ウツボが出てる!」なんといっても子どもたちのアイドルだった丸々とした4匹のアザラシに癒され、4時に寮へと戻ってまいりました。
入浴・日記を済ませ、夕食も良く食べ、夜のつどいもよく踊り・歌い・騒ぎ、元気がまだまだあり余っていますが、9時、なんとかお布団の上。10時には寝息も聞こえてきました。
本日参加の108名、保健室で休む子もおらず、全員元気に一日目を終えることができています。
第2日目 6月8日(水)
昨日の霧の世界からうってかわって、朝からすがすがしい日差しが乗風台を照らしていました。
今日は午前中、小涌谷から畑宿までの登山コース。
午後は清流マス釣り場にてニジマスのつかみ取りを実施しました。
午前中の登山は、初めてのコースでしたが、2年生にはちょうどよい山の高さと距離でした。
このコースの特徴は2つの滝、千条の滝と飛龍の滝を見ることです。また登山客が少なく、子どもたちものびのびと歩くことができました。
午後のマスのつかみどりも、2年生にとっては初めての体験で、魚嫌いの子どもも、炭焼きで焼いたお魚がおいしかったとみえ、どの子も骨になるまでしっかりと食べることができました。
なかなかできない体験を子どもたちは味わえたようです。
夜のつどいでは、子どもたちが楽しみにしていた肝試しを行いました。
最初に井田先生から「ちっちゃいちっちゃい」というイギリスの少しこわい昔話を聞いてからのスタートだったので、子どもたちも泣く子と、怖さを吹き飛ばすために歌いながらコースを回る子と様々でした。寮に戻ってくるときの顔は、満足していた子もいれば、泣きじゃくっている子もいました。
今日は沢山の行事があったので、子どもたちは布団に入るとすぐに、寝静まっていました。
本日から参加した3名を加えて、計111名。元気に過ごしています。
第3日目 6月9日(木)
午前は、飯盒炊さんをしました。7名のグループで一つの飯盒を用意し、固形燃料を使ってご飯を炊きました。また、寮の方に豚汁やソーセージなどを用意して頂き、網で焼いて食べました。火おこしは主に大人がしましたが、子どもたちは薪集めを一生懸命にしていました。デザートは大きな大きなマシュマロです。7個を串にさして焼き、豪快にかぶりつきました。どれも好評で、よく食べていました。
午後は、寮の食堂で寄せ木細工体験をしました。寄せ木細工の職人の方に指導をして頂き、コースターを作りました。お手本通りに作る子、オリジナルの形を作る子など様々。小さな木片をボンドで貼り付けていく作業は少し難しいようでしたが、箱根ならではのよいお土産ができました。
その後、「先生たちの屋台」を楽しみました。乗風台での相撲、アトリウムでのかるたや歌、ゴム鉄砲作りなど、先生たちが出した屋台を自由に回って楽しみました。
雨が時折降る一日でしたが、予定通り、すべての活動を行うことができました。
6月10日(金)
帰京の日となりました。朝食後、アトリウムで閉校式を行いました。
寮の方に代表の子があいさつをし、4日間お世話になった感謝を全員でお伝えしました。食事や寮内の整備など、今年もきめ細かくお世話をして頂きました。その後、バスで学園へ向かいました。道路の混雑はなく、予定より30分早く到着することができました。出発前に梅雨入りをし、天候が心配されましたが、すべての活動を予定通り行うことができ、充実した夏の学校となりました。