6月9日(金)
朝8時。大きなトランクをゴロゴロと引っ張って子どもたちが登校しました。楽しみにしていた夏の学校がいよいよ始まります。箱根での夏の学校は去年も経験している子どもたちです。元気よく、見送りの家族に手をふって成蹊を後にしました。寮に到着すると、寮長ご夫妻が笑顔で迎えてくださいました。寮内のアトリウムで開校式を行いました。昼食には大好きなカレーライスをお腹いっぱい、いただきました。この日の午後は、元気よく乗風台に飛び出していって、心ゆくまで遊びました。「あった!ここだよ。去年の秘密基地、残っていたね」と基地作りに興じる子。「お手本を見せるから、まねして登ってみてよ!」と友だちに木登りの指南をする子。「うわあ、目が回るよ~」と斜面を草だらけになりながら転がり回る子。「ゾンビだぞー」と木の実を潰して塗りたくって、手も顔も真っ赤になって駆け回る子…。どの子の顔もみんな、きらきら輝いていました。遊具も遊び道具も何もない大自然の中で、子どもたちが見せてくれる本来の姿なのでした。夜の集いでは歌を歌ったり、表現遊びの中で思いっきり声を出したり、体を動かしたりして楽しみました。お布団を敷いて横になると、すぐに寝息を立てる子もいました。疲れた仲間を騒いで起こしてしまう子も1人もいません。「優しい心」も、しっかりと成長しています。入梅してお天気が危ぶまれましたが、幸い好天にも恵まれた、充実の「夏の学校1日目」となりました。