小学校だより一覧

2012年06月09日行事

4年生夏の学校

第1日目(6月4日)

気持ちのよい青空の広がる中、4年生をのせたバスが保護者の方々に見送られて成蹊学園の正門を出発しました。
首都高の予想外の事故渋滞がありましたが、東京湾アクアラインを経由して、最初の目的地のフラワーパーク下の海岸に到着しました。タッパーを片手に、フォトフレーム作り用の貝殻拾いをしました。気持ちのよい南風が吹く、本当に素晴らしい気候の中で行うことができました。
フラワーパークで昼食をいただいた後、宿泊所のリゾートイン白浜に到着。開校式を行った後、各部屋に入室しました。制服から普段着に着替え、午後の活動である「房州団扇作り」をホテルの大広間で行いました。皆それぞれ、個性的で素敵な団扇を作り上げることができました。出来上がった団扇を持ち帰るのが楽しみです。
お風呂、夕食を済ませ、全員で大広間に集まりレクリエーションをしました。本来なら「星の観察会」が予定されていたのですが、残念ながら曇りになってしまったため、急遽レクリエーションになりました。限られた準備時間でしたが、9人のレクリエーション係の子ども達が「磯の生物ジェスチャーゲーム」や「ビンゴ・ザ・白浜」などのゲームを準備してくれました。また、林先生のギターにあわせて「世界が一つになるまで」を全員で合唱しました。とても楽しい夜の集いをすることができました。
盛りだくさんの1日目でしたが、子どもたちは疲れた様子もなく、みんな元気に床につきました。

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第2日目(6月5日)

今朝、リゾートイン白浜付近は曇り空でした。しかし、気温が低くないので気持ちよく時の朝礼を迎えることが出来ました。体操をしたあと、生麦生米生卵の輪唱を元気よく歌いました。朝食はバイキング。それぞれ食べきれる量を考えながら、好きな物をバランスよく盛りつけていただきました。朝食とは思えない程たくさん食べている子もいました。
午前中の活動は「磯の生物採集」で、塩浦海岸の岩場の潮溜まりで磯の生物採りを楽しみました。カニ、エビ、ウミウシ、アメフラシ、ナマコ、貝類、ヒトデ、ウニなどな、沢山の磯の生物を採集することができました。中には珍しい「ミドリヒモムシ」という生物を捕まえた子どももいました。
午後は、各班で自分たちが捕まえてきた生き物達をホテルの大広間で観察しました。小さな入れ物に分けられた磯の生物達を、虫眼鏡等を使ってじっくりと観察して、記録用紙に丁寧に書いていきました。ナマコやアメフラシを実際に手に取って可愛がっている子ども達もたくさんいました。授業よりも長い時間観察できたので、とてもいい観察記録が出来上がりました。
夜は、1日目に出来なかった「星の観察」が出来ることを期待していたのですが、残念ながら分厚い雲に覆われて、またしても実施できませんでした。その代わりに、海岸で拾って来た貝殻を使ってのフォトフレーム作りを行いました。自分のお気に入りの貝殻を選び、木工用ボンドでしっかりとフォトフレームに付けていきました。大胆なデザインのものから繊細なものまで、たくさんの「世界に一つだけのフォトフレーム」が出来上がりました。先生達も夢中になって作っていました。
2日目も盛りだくさんの楽しい一日でした。適度に曇ってくれたお陰で、体力が大きく奪われることもなく、4年生みんな元気に過ごしています。

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第3日目(6月6日)

この日は体験学習プログラムの日でしたが、台風接近に伴い、残念ながら南房総は朝から雨。6つの別々のコースに分かれての活動ですが、どのコースも雨の日プログラムが用意されていたので予定通りに出発しました。
Aコースの「大山千枚田」は、午前中が「祭り寿司作り」、午後が「わら細工作り」でした。帰る直前になって雨があがったので、少しだけ田んぼで蛙やサンショウウオなどをとって遊ぶこともできました。
Bコースの「ろくすけ田舎生活体験」では、里山を歩いてヨモギ、オオバコ、シロツメグサなどの野草を摘み取り、天ぷらや餅米と混ぜ合わせ、キリタンポのように竹の先に付けて、囲炉裏で焼いて食べたりもしました。茅葺き屋根のお家で一日ゆっくり過ごすことができました。
Cコースの「ガンコ山ツリーハウス」は、雨が降る中、杉林の4本の杉に土台を作り、みんなで協力して電動ドリルを使って壁の板をネジで止めたり、窓を取り付けたりしながら、一日掛けてツリーハウスを完成させました。お昼ご飯には、ドラム缶を改良したピザ釜を使って、手作りピザを焼いて食べました。
Dコースは、「そば作り&水鉄砲作り」でした。そば粉と強力粉にお水を加えながらこね、美味しいおそばを作ることができました。午後の活動では、酪農の里の前を流れる小川で、自分で作った水鉄砲を使って水鉄砲大会をして盛り上がりました。
Eコースは「太巻き作り&染物作り」に挑戦でした。上手に太巻きを作り、Fコースの仲間と一緒にいただきました。染物は、タマネギの皮を使ってハンカチを染め、とても明るい黄色に仕上がりました。
Fコースは「アイスクリーム作り&哺乳&わら細工」に取り組みました。アイスクリーム作りをした後、子牛にミルクをあげる体験や、わらで紐を編んだり、鍋敷きの飾りを作ったりすることもできました。
宿舎に帰ってからの夜の集いでは、それぞれの体験学習グループで発表会を行い、学習してきた内容を仲間と共有しました。劇にして発表したグループや、模造紙等に書いて発表したグループなど、どのグループもとても創造的に発表を行うことができました。台風接近にともないお天気が心配されましたが、無事に全てのプログラムを終えることが出来ました。

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第4日目(6月7日)

気持ちのいい日差しが差し込む天気の中、子ども達はホテル前庭で「塩づくり」に挑戦しました。ブロックでかまどを組み、網の上にフライパンをのせて海水を熱しました。海水を足していく係、薪を運んでくる係、火の面倒をみる係など、自分たちで役割分担をして一生懸命に海水を蒸発させていきました。最後は、フライパンに残った「塩の結晶」と「にがり」をコーヒードリップの濾紙でこしとって、もぎ立て新鮮トマトに付けて食べました。
 午後は根本海岸にて砂浜の植物の観察学習をしました。きれいに咲いたハマヒルガオや根が1m近くあるハマボウフウといった植物が観察でき、爽やかな潮風に吹かれながら、観察記録をつけることが出来ました。
夕食後の夜の活動では、ナイトハイクにも出かけました。林道に入って歩いていくと、夕暮れとともに、たくさんのホタルが飛び回るのが見え始めました。ゲンジボタルもヘイケボタルも飛んでいて、それぞれ光り方が違うことも学習できました。中には飛んでいるホタルを手で捕まえたり、ホタルが自然に洋服にとまったりした仲間もいました。懐中電灯を消すと、真っ暗で前を歩いている人も見えないほどの暗闇は少し怖かったです。しかし、間近で光を放つホタルに出会えて、とてもよい思い出となりました。お天気にも恵まれ、全てのプログラムを順調に進めることが出来た4日目でした。

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第5日目(6月8日)

部屋の片付け、荷物の準備で大忙しの朝でしたが、無事に荷物をバスに積み込みました。閉校式では、リゾートイン白浜の皆様にお礼をお伝えして帰路につきました。途中、世界的にも珍しい「大規模海底地滑り層」が見学できる場所に立ち寄り、理科の先生方に説明をしていただいたり、館山博物館分館で館山の海辺の生物を観察したりと、帰り道も多くの学びの機会に恵まれました。 帰りの道も渋滞することなく順調に進み、予定通りに成蹊学園の正門に到着することができました。4泊5日の千葉・白浜での夏の学校を通して、子ども達は大きく成長したように感じています。解散する子ども達の笑顔からも、充実した様子が感じられました。

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