校長挨拶

20年先の未来で輝ける子どもを育てる


 

 校名の由来である「桃李不言下自成蹊」からわかるように、創立者中村春二は、人格教育を目標に成蹊学園を開校しました。成蹊小学校創立当初の保護者会で伝えられた「成蹊小学校設立趣旨」では、「何事にも自奮自励の精神をもって当たらしめ、自分のための教育だということを、小さい時からしっかり会得させたい」と述べています。外から教え込むのではなく、内からの欲求に従って自己を教育することが真の教育だと考えたのです。
   成蹊小学校で毎日行う「凝念」は、子どもの気持ちを落ち着かせ、次の取り組みに集中するために行います。「夏の学校」は、登山や遠泳等の鍛錬活動を通して、諦めない心、壁を乗り越える強い心を育てます。これらの活動は、創立当初から続いており、子どもたちの心を鍛える人格教育として実践されてきました。
   近年、A Iの発展や国同士の争い等により、世界が大きく変わろうとしています。そのような時代だからこそ、凝念や鍛錬活動等で心を鍛え、人格を磨く教育が必要ではないでしょうか。校歌にある「昨日の吾を 超えし輝き尊し」の如く、日々成長していく子どもたちが20年先の未来で輝けるよう、どのような時代でも生き抜いていける強い心を持った子どもを育てていきたいと考えています。