こころを育てる教育

日記指導

創設当初から現在まで続けられている本校伝統の指導方法です。子ども自身が毎日の生活の中で思ったこと、感じたことを日記にまとめることで、考える習慣を養います。日記を通じて子どもたちは自分の成長を振り返ることができ、新たな目標に向かって歩むこともできます。また、文字に記すことで伝える力=コミュニケーション力の基礎を身に付けることができ、さらに、教師の感想やアドバイスを通じて、師弟の絆がさらに深まります。

こみち授業

総合教育の先駆けとしてその原型は昭和30年代に始まりました。20年前から現在の形になり、1年生から6年生まですべての児童が取り組んでいます。各学年の習熟度・段階に合わせてカリキュラムを設定しています。「五感を使った直接的な体験を大切にする」を掲げ、「作物を栽培・収穫・調理し食べる」、「パソコンの使い方やインターネットを活用し、調べたものを表現する」といった学習を経て、6年生では自分の興味のあるテーマを調査・研究し、その結果を発表するという学習も組み込まれています。

小学生の“ひとりゼミ”~卒業研究

6年生の「こみち」は、1年間かけて各自がテーマを設定し、取り組みます。小学校版の“卒業研究”です。大学のゼミのようにグループで行うのではなく、児童1人が調査、分析から、プレゼンテーション資料やパワーポイント作成まで行います。研究結果は、まずクラス内で発表し、優れた研究については、クラス代表としてプレゼンテーションします。調査研究を通じて、子どもたちの自主性・考える力を養います。

小学生の“ひとりゼミ”~卒業研究

“教材”を食べる「こみち」~小麦栽培

校内農地で小麦を栽培・収穫し、全粒粉に挽きパンにして食べる。畑作りから始めて約10ヶ月の農業体験・栽培学習によって、自分たちが育てた“教材”を食べる喜びとともに、食育として自然と生育、食物への気持ちを育みます。

“教材”を食べる「こみち」~小麦栽培

凝念(ぎょうねん)

凝念とは、創立者の中村春二が考案した精神集中法です。手を重ね左右の親指を合わせて桃の実の形を作り黙想します。静かな精神集中で自分と向き合い、心の力を養います。
人格教育の一環として、1915(大正4)年の創立当初から実施しており、現在でも、朝の会・帰りの会、授業、給食などの開始時や、行事(始業式、入学式、終業式、卒業式など)でも行っています。凝念を行うことで、子どもたちはこころが整理され、清々しい気持ちで物事に臨むことができます。

凝念(昔)