給食

みんな一緒の「食堂」

給食室に全学年が集まって「いただきます!」

成蹊小学校の給食の歴史は古く、1924年、成蹊学園が池袋から吉祥寺に移転してきたときに始まっています。当時は小学生から高等学校生、教師が大食堂で一同に会して昼食をとっていました。戦後「学校給食」が始まると、それまでの食堂を小学校の「給食室」として使用するようになり、現在でも、毎日の給食は、全学年の児童・教職員が集まって、厨房がある給食室でいただきます。
食材はすべて国産で、全国から直送されてくる吟味したものを調理しています。献立表では生産者の紹介をするなど、子どもたちには「作ってくれた人に感謝し、残さず食べる」ことを指導しています。

昔の食事風景

小学校から高等学校生、教師全員が食堂で
一緒に昼食をとっていた頃

現在の食事風景

自分で育て、収穫し、食べる

大食堂の時代には、園芸の授業で育てた農作物が食材として利用されることもありました。本校独自の総合的学習である「こみち科」の授業は、1915年の創立以来行われていた「園芸」の授業が前身となっています。「こみち科」の授業で行う栽培では、「種を撒き、育て、収穫し、調理し、食べる」ところまで一貫して行います。畑作りや日々の手入れなどを重ね、収穫後は自分たちが育てたものを、自ら調理し、採れたて、茹でたてで味わいます。

白菜収穫

大正時代の園芸作業

園芸作業で土を運ぶ児童(大正時代)

創立当初から、このような栽培学習と連携させながら、「食育」として食事のとり方や、栄養バランスだけではなく、食生活や食文化、自然環境問題など、食を通して考える力を育む大切な機会として給食を位置づけています。
給食風景01
給食風景02
給食風景03