夏の学校

夏の学校

感性豊かにやり遂げる力を育む

創立当初、成蹊小学校には夏休みがなく、「夏の学校」がありました。暑い夏を利用して子どもたちの精神を修養し、身体を鍛えようという試みです。その名残りが現在も続く宿泊行事である「夏の学校」です。
親元を離れて子ども同士の共同生活を体験させることは、自主・自立の精神を養うばかりでなく、登山や遠泳などを通して自らの身体を鼓舞してやり遂げる力を養うことができます。これらの貴重な体験を通じて、大自然や集団生活の中でさまざまな発見や感動に出会い、子どもたちは豊かな感性を育んでいきます。また、一生忘れることのできない思い出とともに、子ども同士や師弟の距離がぐっと縮まっていきます。

  • 箱根2泊3日

    1年生 箱根2泊3日

    芦ノ湖畔を散策したり、寮の前の広大な敷地を探検したりします。初めての夏の学校で、集団生活のきまりや友だちとの協調性を学びます。

  • 箱根3泊4日

    2年生 箱根3泊4日

    箱根の自然を感じながら近くの山に登ったり、街道の杉並木を歩いて箱根周辺を散策したりと、箱根ならではの体験・活動を満喫します。

  • 箱根4泊5日

    3年生 箱根2泊3日

    箱根寮での夏の学校の総仕上げとして、金時山登山に挑みます。また、自炊などの体験学習を行います。

  • 南房総白浜4泊5日

    4年生 箱根4泊5日

    磯の生き物の採集や観察、塩づくりや地層見学など、理科的な体験学習を行います。

  • 志賀高原5泊6日

    5年生 志賀高原5泊6日

    自然観察を含めて3日間登山を行います。自然を教材にした学習も多く、山の楽しさを味わえる夏の学校です。

  • 南房総岩井5泊6日

    3年生 南房総岩井5泊6日

    入念な訓練を重ねていき、4日目には2kmの遠泳に挑戦します。水泳師範団※のサポートのおかげで子どもたちは安心して泳ぐことができます。
    ※小学校の卒業生を中心とした有志の組織

成蹊学園箱根寮

昔の成蹊学園 画像

箱根・仙石原でのテント生活(大正時代)

1・2・3年生の夏の学校は、元箱根の広大な敷地の中の高台に建つ成蹊学園箱根寮で行われます。緑豊かな自然に囲まれ、キツネやイノシシ、キジなどの野生動物に出会うこともあります。
現在の箱根寮は1992(平成4)年に完成した建物ですが、1917(大正6)年からの夏の学校は箱根仙石原にテントを張って行われていました。
テント生活では、川遊びや写生、植物採集、日記などのほか、元箱根や大涌谷、駒ヶ岳への遠足にも出かけました。 自然と親しみ、体験学習を深める様子は、今も昔も変わっていません。

箱根寮についてはこちらでもご紹介しています。

動物たち